第二段階 ④⑤⑥⑦死角・人間の能力・自然の力と運転【運転免許学科試験対策】

この単元は、法律の条文ではなく、「交通の方法に関する教則」(国家公安委員会告示)に書かれている運転の知識を学びます。目の働き、疲労、車に働く自然の力(摩擦・遠心力・衝撃力)、運転適性、車の特性(死角・内輪差)です。引用している教則は、原文のままです(出典のページを併記しています)。

視覚の特性(人間の能力と運転)

一点だけを注視したり、ぼんやり見ているだけでなく、絶えず前方に注意するとともに、ルームミラーやサイドミラーなどによつて周囲の交通の状況に目を配りましよう。また、高速になると視力が低下し、特に近くのものが見えにくくなるので、注意しましよう。

疲労の影響は、目に最も強く現われます。疲労の度が高まるにつれて、見落としや見間違いが多くなるので気を付けましよう。

明るさが急に変わると、視力は、一時急激に低下します。トンネルに入る前やトンネルから出るときは速度を落としましよう。また、夜間は対向車のライトを直視しないようにしましよう。

ポイントは、高速になると視力が低下する、疲労は目に最も強く現れる、明るさが急に変わると視力が一時急激に低下することです。

車に働く自然の力

走行中の車は、クラッチを切つても走り続けようとする性質があるため、すぐには止まりません。この車を止めるためには、ブレーキを掛けて車輪の回転を止め、タイヤと路面の間の摩擦抵抗を利用します。ぬれたアスファルト路面を走るときなどは、摩擦抵抗が小さくなり制動距離が長くなります。また、高速運転中に急ブレーキを掛けると、車輪がロックし路上を滑るので特に注意しましよう。

自動車がカーブを回ろうとするときには、自動車の重心に遠心力が働き、自動車はカーブの外側に滑り出そうとします。このため、荷物の積み方が悪く重心の位置が高くなつたり、片寄つたりすると自動車は倒れやすくなります。
遠心力の大きさは、カーブの半径が小さいほど大きくなり、速度の2乗に比例して大きくなります。安全にカーブを回るためには、カーブに入る前の直線部分で早目にブレーキを掛け、十分速度を落としておく必要があります。

交通事故の大きさは、車が衝突したときに相手に与えたり、自分が受けたりする衝撃力の大きさに関係します。衝撃力は速度と重量に応じて大きくなり、また、固い物にぶつかるときのように、衝撃の作用が短時間に行われるほどその力は大きくなります。例えば、時速60キロメートルでコンクリートの壁に激突した場合は、約14メートルの高さ(ビルの5階程度)から落ちた場合と同じ程度の衝撃力を受けます。高速運転するときには、特に注意しましよう。

制動距離、遠心力、衝撃力などは、いずれも速度の2乗に比例して大きくなります。速度が2倍になれば、制動距離、カーブで車の横滑りや転倒をさせようとする力、交通事故の大きさに関係する衝撃力は、2倍になるのではなく、4倍になります。

制動距離・遠心力・衝撃力は、いずれも速度の2乗に比例して大きくなります。速度が2倍になれば、これらは2倍ではなく4倍になります。

運転適性

運転についての適性を自覚することは、安全な運転のために大切なことです。運転適性についての指導は、各都道府県の交通安全活動推進センターなどで行つていますので、利用しましよう。

車の特性を知る(死角・内輪差)

自動車の運転者はもちろん、歩行者、特定小型原動機付自転車(第3章第1節2の特定小型原動機付自転車をいいます。)や自転車に乗る人も、自動車の死角、内輪差など自動車の特性をよく知つておくこと。

道路の曲がり角やカーブを通行するときには、車の内輪差のため、内側にいる歩行者、特定小型原動機付自転車や自転車などを巻き込んだり、後車輪が路肩からはみ出したりするおそれがありますから注意しましよう。

内輪差のため、曲がり角やカーブでは、内側にいる歩行者や自転車などを巻き込むおそれがあります。

この単元のポイント

  • 高速になると視力が低下し、特に近くのものが見えにくくなる。絶えず前方に注意し、ミラーで周囲に目を配る
  • 疲労の影響は目に最も強く現れ、見落としや見間違いが多くなる
  • 明るさが急に変わると視力は一時急激に低下する。トンネルの出入りでは速度を落とし、夜間は対向車のライトを直視しない
  • ぬれた路面では摩擦抵抗が小さくなり、制動距離が長くなる。高速での急ブレーキは車輪がロックして滑る
  • 遠心力は、カーブの半径が小さいほど、速度が高いほど大きくなる(速度の2乗に比例)。荷物の重心が高い・片寄ると倒れやすい
  • 衝撃力は速度と重量に応じて大きくなる。制動距離・遠心力・衝撃力は速度の2乗に比例し、速度が2倍なら4倍になる
  • 運転適性の指導は、各都道府県の交通安全活動推進センターなどで行っている
  • 曲がり角やカーブでは、内輪差のため、内側の歩行者や自転車などを巻き込むおそれがある

条文の全文は条文データベースで確認できます。

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