第二段階 ⑧悪条件下での運転【運転免許学科試験対策】

坂道・カーブ・夜間・雨や雪や霧など、運転しにくい条件のもとでの運転の心得を学びます。この単元も、法律の条文ではなく「交通の方法に関する教則」に基づきます。引用は原文のままです(出典のページを併記しています)。灯火の義務など、法律に根拠のあるものは、前の単元(第一段階⑨)の条文と合わせて確認してください。

坂道・山道

上り坂で前の車に続いて停車するときは、余り接近し過ぎないようにしましよう。前の車が後退して衝突することがあります。

上り坂で発進するときは、できるだけハンドブレーキを利用しましよう。クラッチ操作だけで発進しようとすると、失敗して車が後退し、後ろの車と衝突することがあります。

上り坂の頂上付近は見通しが悪いので、徐行しましよう。また、そこでは追越しをしてはいけません。

下り坂では、低速のギアを用い(オートマチック車ではチェンジレバーを2かL(又は1)に入れ)、エンジンブレーキを活用しましよう。長い下り坂で、フットブレーキをひんぱんに使い過ぎると、急にブレーキが効かなくなることがあり危険です。

下り坂では、車間距離を広くとりましよう。加速がつき、停止距離が長くなるので危険です。

坂道では、上り坂での発進がむずかしいため、下りの車が、上りの車に道を譲りましよう。しかし、近くに待避所があるときは、上りの車でも、その待避所に入つて待ちましよう。

坂道では、下りの車が上りの車に道を譲ります(近くに待避所があるときは、上りの車でも待避所に入って待ちます)。

曲がり角・カーブ

曲がり角やカーブに近づくときは、その手前の直線部分で十分スピードを落としましよう。高速のままハンドルを切つたり、ハンドルを切りながらブレーキを掛けたりすると、横転や横滑りを起こしやすくなります。

曲がり角やカーブでは道路の中央からはみ出さないようにしましよう。また、対向車が道路の中央からはみ出して来ることがありますから注意しましよう。

曲がり角やカーブでは前の車を追い越してはいけません。

夜間の運転と灯火

夜間は視界が悪くなるため、歩行者、特定小型原動機付自転車や自転車などの発見が遅れます。また、速度感が鈍り、速度超過になりがちです。その上、夜間は、過労運転や酒酔い運転をする者や、酔つて歩く者などがいたりするので、昼間より速度を落として慎重に運転しましよう。少しでも危ないと感じたときは、まず速度を落とすことが大切です。

走行中には、自分の車と対向車のライトで、道路の中央付近の歩行者が見えなくなることがあるので、十分注意しましよう。

幹線道路などで長時間単調な運転を続けると眠くなります。眠気を防ぐために窓を開けて新鮮な空気を入れ、少しでも眠くなつたら、安全な場所に車を止めて、休息をとるようにしましよう。

薄暮時には事故が多く発生しますので、早めにライトを点灯し、自分の車の存在を知らせるようにしましよう。

夜間、道路を通行するときは、前照灯、車幅灯、尾灯などをつけなければなりません。昼間でも、トンネルの中や濃い霧の中などで50メートル(高速道路では200メートル)先が見えないような場所を通行するときも同じです。

前照灯は、交通量の多い市街地などを通行しているときを除き、上向きにして、歩行者などを少しでも早く発見するようにしましよう。ただし、対向車と行き違うときや、ほかの車の直後を通行しているときは、前照灯を減光するか、下向きに切り替えなければなりません。

見通しの悪い交差点やカーブなどの手前では、前照灯を上向きにするか点滅させて、ほかの車や歩行者に交差点への接近を知らせましよう。

雨の日・雪道・霧

雨の日は視界が悪くなるうえ、窓ガラスが曇つたり、路面が滑りやすくなるなど悪条件が重なり、危険度が高くなります。

雨の日は、晴れの日よりも速度を落とし、車間距離を十分とつて慎重に運転しましよう。急発進、急ハンドル、急ブレーキなどは横転、横滑りなどの原因となり、特に危険です。

雨の降り始めの舗装道路はスリップしやすいので気を付けましよう。また、工事現場の鉄板、路面電車のレールなども滑りやすいので危険です。

深い水たまりを通ると、ブレーキドラムに水が入るため、ブレーキが効かなくなつたり、効きが悪くなつたりすることがあるので、避けて通りましよう。

雪道や凍り付いた道は大変滑りやすく危険です。タイヤにタイヤチェーンなどの滑り止め装置を着けるか、スノータイヤ、スタッドレスタイヤなどの雪路用タイヤを着けましよう。ただし、標識(付表3(1)11の2)によつてタイヤチェーンを着けていない車の通行が禁止されている道路では、タイヤにタイヤチェーンを着けないで通行してはいけません。

速度を十分落とし、車間距離を十分とつて運転しましよう。横滑りを起こすことが多いので、ハンドルやブレーキの操作は特に慎重にしましよう。急発進、急ブレーキ、急ハンドルは絶対にやめましよう。

霧や吹雪などは、視界を極めて狭くします。霧灯(淡黄色などの補助前照灯)のあるときは霧灯を、ないときは前照灯を早めにつけましよう。中心線やガードレールや前の車の尾灯を目安にし、速度を落として運転しましよう。

踏切での注意

前の車に続いて通過するときでも、一時停止をし、安全を確かめなければなりません。また、踏切の向こう側が混雑しているため、そのまま進むと踏切内で動きがとれなくなるおそれがあるときは、入つてはいけません。

踏切内では、エンストを防止するため、変速しないで、発進したときの低速ギアのまま一気に通過しましよう。また、歩行者や対向車に注意しながら、落輪しないようにやや中央寄りを通りましよう。

緊急時の措置

走行中にタイヤがパンクしたときは、ハンドルをしつかりと握り、車の方向を直すことに全力を傾けます。急ブレーキを避け、断続的にブレーキを踏んで止めます。

後輪の横滑りは、スピードの出し過ぎ、急ハンドル又は急加速が原因で生じます。後輪が横滑りを始めたときは、ブレーキを掛けてはいけません。まずアクセルを緩め、同時にハンドルで車の向きを立て直すようにします。この場合、後輪が右(左)に滑つたときは、車は左(右)に向くので、ハンドルを右(左)に切ります。

対向車と正面衝突のおそれが生じたときは、警音器とブレーキを同時に使い、できる限り左側によけます。衝突の寸前まであきらめないで、少しでもブレーキとハンドルでかわすようにします。もし道路外が危険な場所でないときは、道路外に出ることをためらつてはいけません。

この単元のポイント

  • 上り坂で前の車に続いて停車するときは接近し過ぎない。上り坂の発進はできるだけハンドブレーキを利用する
  • 上り坂の頂上付近・勾配の急な下り坂・曲がり角やカーブでは追越しをしない。上り坂の頂上付近は徐行する
  • 下り坂では低速のギアを用い、エンジンブレーキを活用する。フットブレーキを使い過ぎない。車間距離を広くとる
  • 坂道では、下りの車が上りの車に道を譲る(待避所が近くにあれば上りの車も待避所に入って待つ)
  • 曲がり角やカーブの手前の直線部分で十分スピードを落とす
  • 夜間は視界が悪く、速度感が鈍り、速度超過になりがち。昼間より速度を落とす。薄暮時は早めにライトをつける
  • 昼間でも、トンネルの中や濃い霧の中などで50メートル(高速道路では200メートル)先が見えないときは灯火をつける
  • 対向車と行き違うときや他の車の直後を通行するときは、前照灯を減光するか下向きにする
  • 雨の日は速度を落とし、車間距離を十分とる。降り始めの舗装路はスリップしやすい。深い水たまりを避ける
  • 雪道ではタイヤチェーンなどを着け、急発進・急ブレーキ・急ハンドルを絶対にしない
  • 霧のときは、霧灯があれば霧灯、なければ前照灯を早めにつける
  • 踏切では前の車に続くときも一時停止。踏切内では変速しないで低速ギアのまま一気に通過する
  • タイヤがパンクしたら急ブレーキを避ける。後輪が横滑りを始めたらブレーキを掛けず、アクセルを緩めてハンドルで立て直す

条文の全文は条文データベースで確認できます。

次の「確認テスト」で、この単元の内容がしっかり理解できているか確認してみましょう。

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