カレーライスの意外なルーツ

トリビアヤマネコ
トリ先生、カレーライスって結局どこの国の料理なん?インド?

トリ先生
いい質問だね。実はインドでもイギリスでもない、二つの国を経由してたどり着いた、かなり回り道をした料理なんだよ。
インドの料理がイギリスで「カレー粉」になった

トリ先生
インドの家庭料理では、料理ごとに何十種類ものスパイスをその場で調合する。これを植民地支配下でイギリスに持ち帰った人々が、あらかじめ配合済みの「カレーパウダー」という便利な商品に変えたんだ。

トリビアヤマネコ
ほな、あのドロッとしたとろみは?

トリ先生
それも19世紀のイギリスで生まれた食べ方だよ。カレー粉を使ってシチューのように小麦粉でとろみをつける——この時点で、もう僕らの知るカレーにかなり近づいてる。
日本にカレーを持ち込んだのは「海軍」だった

トリビアヤマネコ
ほんで、それがどうやって日本に来たん?

トリ先生
明治時代、日本はイギリス海軍を手本に海軍を作った。イギリス海軍で食べられてたカレーシチューは栄養バランスが良く、大鍋で大量調理できるということで、日本海軍の食事にもそのまま採用されたんだ。ここで小麦粉のとろみに白米を合わせたのが、カレーライスの原型だよ。

トリビアヤマネコ
そういえば海上自衛隊が金曜日にカレー食べるって聞いたことあるわ。

トリ先生
それも海軍時代からの伝統だよ。曜日の感覚を保つために金曜日にカレーを食べる習慣ができて、今も「カレーの日」として続いてる。学校給食にカレーが広まったのも、大量調理に向いてるという同じ理由からだね。
世界のカレーはこんなに違う
- インド:スパイスを都度調合。とろみをつけない汁気の多い料理も多い。
- イギリス:カレー粉を使い、小麦粉でとろみをつけたシチュー風。
- 日本:さらに濃厚なルーを使い、白米にかけて食べるスタイルに定着。
- タイ:ココナッツミルクをベースにした汁気の多いカレー(ゲーン)。

トリビアヤマネコ
同じ「カレー」でも、通ってきた国によって全然別モンになっとるんやな。

トリ先生
その通り。インドから始まり、イギリスと日本海軍という二つのフィルターを通って生まれた、独自の進化を遂げた料理なんだよ。
