肉じゃがは海軍のカレー失敗作だったのか

トリビアヤマネコ
トリ先生、肉じゃがって「本当は別の料理を作ろうとして失敗した結果」やって聞いたことあるんやけど、ホンマ?

トリ先生
おお、よく知ってるね。よく語られる逸話だけど、主人公は日露戦争の英雄・東郷平八郎とされてる。
「ビーフシチューを作れ」という無茶ぶり

トリ先生
東郷平八郎はイギリス留学時代に食べたビーフシチューの味が忘れられず、帰国後、部下の料理人に「あの味を再現してほしい」と命じたと伝えられてる。

トリビアヤマネコ
せやけど、当時の日本にワインやらデミグラスソースやら、あったんか?

トリ先生
それがなかったんだ。料理人は手元にある醤油と砂糖でどうにか近い味を出そうとした結果、まったく別の煮物ができあがった——というのが肉じゃが誕生伝説の骨子だね。
発祥地を名乗る町が二つある

トリビアヤマネコ
それ、どこの町の話なん?

トリ先生
それが面白いところで、広島県呉市と京都府舞鶴市の両方が「肉じゃが発祥の地」を公式に名乗ってるんだ。呉市は東郷が艦隊司令長官を務めた地、舞鶴市は鎮守府司令長官として赴任した地——どちらも彼との関わりを根拠にしてる。

トリ先生
ただし正直に言うと、当時の献立記録などから「東郷が本当に最初に作らせた」と確定できる一次資料は見つかってない。歴史学的には諸説あり・真偽不明というのが実情だよ。それでも両市は今も「元祖肉じゃが」を町おこしのシンボルにしてる。
似た「失敗から生まれた料理」は他にもある
- ナポリタン:終戦後の横浜で、アメリカ兵の携行食だったケチャップ味のパスタを日本人シェフがアレンジしたのが始まりとされる。
- てりやきマヨネーズ系メニュー:海外向けにアレンジされた和食が、日本に逆輸入されて定着した例。

トリビアヤマネコ
本場の味を真似しようとして、別の名物ができてまうパターン、意外と多いんやな。

トリ先生
そういうこと。肉じゃがはその中でも、軍人の望郷の味という人間味のあるエピソードを背負った一皿なんだよ。
