7月29日はNASA設立記念日
制定の目的や背景
1958年7月29日、アメリカのドワイト・D・アイゼンハワー大統領が「国家航空宇宙法(National Aeronautics and Space Act)」に署名し、NASA(アメリカ航空宇宙局)が正式に設立されました。この法律により、それまで航空技術の研究を担っていた「NACA(アメリカ航空諮問委員会)」の資産・人員を引き継ぐ形で、宇宙開発を専門に担う新しい政府機関が誕生しました。
設立の背景にあったのは、1957年10月にソ連が世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功したことで、アメリカ国内に走った強い衝撃と危機感でした。冷戦下の米ソ関係の中で、宇宙開発における技術的優位を失うことは国家の安全保障・威信に関わる重大な問題と受け止められ、大統領と議会は異例の速さで法整備を進めました。法案成立からわずか数か月でNASAの発足に至っています。
NASAは設立後、有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」「ジェミニ計画」を経て、1969年のアポロ11号による人類初の月面着陸を成し遂げるなど、20世紀の宇宙開発を牽引する存在となりました。
行事や風習
NASA設立記念日そのものに、特定の国民的な儀式や恒例行事があるわけではありません。ただし毎年7月29日前後には、アメリカ国内外のニュースメディアが「This Day in History(今日という日の歴史)」形式でNASA設立の経緯を振り返る特集記事や映像を配信することが多くあります。
NASA自身も、設立記念日に合わせて過去のミッション映像のアーカイブを公開したり、公式SNSでこれまでの主要な成果を振り返る投稿を行ったりすることがあります。教育機関では、宇宙開発の歴史を学ぶ授業の題材としてこの日が取り上げられることもあります。
