缶ジュースのプルタブが本体から外れなくなった理由

トリビアヤマネコ
トリ先生、缶ジュースのプルタブって、なんで昔みたいに完全に外れんようになったん?

トリ先生
ああ、それには「事故」と「環境問題」、二つの理由があるんだよ。
昔のプルタブは「完全に外れる」方式だった

トリ先生
1960〜70年代に登場した初期のプルタブは、缶からリング状の金属片が完全に外れる方式だった。開けた後、そのタブをどうするか——多くの人が缶の中に落とし込んだり、その辺に捨てたりしてたんだ。

トリビアヤマネコ
捨てられたタブ、なんか困ったことあったんか?

トリ先生
大ありだよ。外れたタブを誤って飲み込んでしまう事故や、素足で踏んで怪我をする事故が相次いだ。さらに、道端や海に捨てられたタブが金属ゴミとして環境問題にもなったんだ。
「ステイオンタブ」で外れない構造に変わった

トリ先生
そこで1970年代後半以降、缶から完全に分離せず、押し込むだけで開く「ステイオンタブ」という方式が開発された。今、僕らが使ってる缶のほとんどがこの方式だね。

トリビアヤマネコ
タブが缶にくっついたままやから、誤飲もゴミも減るっちゅうことか。

トリ先生
その通り。飲み込み事故・怪我・ポイ捨てという三つの問題を、タブを外れなくするだけでまとめて解決したんだ。今では世界中の飲料缶で標準的な方式になってる。
それでも工夫され続ける缶のフタ
- 開け口を大きくして飲みやすくした「フルオープンエンド」タイプも登場している
- 指を切りにくくするための形状改良も継続的に行われている
- 缶自体の薄型化・軽量化と両立させる設計上の工夫も進んでいる

トリビアヤマネコ
何気ない缶のフタにも、事故を減らすための歴史があったんやな。

トリ先生
そういうこと。プルタブが外れなくなったのは不便になったからじゃなく、安全と環境のために積み重ねられた改良の結果なんだよ。
